2.計算をさせよう
 それではいよいよ,パソコンにいろいろな計算をさせてみましょう。
 まず,たし算からやらせてみます。
 たとえば, 3+5 という計算をさせるなら, 3+5 と入力します。

 下のプログラム記入欄(2-1-1)に,
confirm(3+5);
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-1-1)

 どうですか?  3+5 の答えである,  が表示されましたね?
 この, confirm(3+5) という命令は,
確認ダイアログ(小窓)に"3+5を計算した結果"を表示せよ。
 という意味の命令ですね。
 では,OKをクリックしてダイアログを消してください。(これからは,書かれていなくてもOKをクリックして消すようにしてくださいね。)

  3+5 の部分を, 28+35 にしたり, 0.5+12.3 にしたり,いろいろ変えてやってみてください。

 さらに,ひき算をやらせてみましょう。もう,どのように入力したら良いのか,おわかりですね。
 たとえば, 7-3 でしたら,
confirm(7-3);
 と入力してあげればよいのですね。

 下のプログラム記入欄(2-1-2)に,
confirm(7-3);
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-1-2)

 たしかに, 7-3 の計算結果である 4 が表示されましたね。  自分で, 7-3 のところを 35-26 と変えたり, 13.2-9.8 としたり,いろいろ変えてやってみてください。

 では,次にかけ算をやってみましょう。
 たし算は + ,ひき算は - の記号を使いました。ふだん使っている記号そのままでしたね。
 ところがかけ算をさせる記号は, × ではないのです。かけ算は, * の記号を使います。
 たとえば, 5×3 の計算をさせるときは, 5*3 となるのです。

 下のプログラム記入欄(2-2-1)に,
confirm(5*3);
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-2-1)

 たしかに, 5*3 の計算結果である 15 が表示されましたね。

 自分で, 5*3 のところを 35*26 と変えたり, 13.2*9.8 としたり,いろいろ変えてやってみてください。

 さて,次はわり算です。
 わり算も, ÷ の記号を使いません。わり算は, / の記号を使います。
 たとえば, 12÷3 の計算をさせるときは, 12/3 となるのです。

 下のプログラム記入欄(2-2-2)に,
confirm(12/3);
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-2-2)

 たしかに, 12/3 の計算結果である 4 が表示されましたね。

 では, 12/3 のところを 12/5 とすると,どうなるでしょう。やってみてください。
 そう,電卓と同じく, 2.4 と小数になって表示されます。
 では, 100/7 とするとどうなるか,考えてみてください。
 そう,電卓と同じく, 14.285714285714286 と小数になって表示されます。
 実際にやってみて,確認してください。

 それでは, 100/0 とするとどうなるでしょう。
 電卓では, E となって,エラーになりますね。
 ジャバスクリプトも, Infinity というエラー表示が出ます。
  Infinity というのは, 無限大 という意味の英語です。

 まず,次の計算を暗算でやってください。
1+2×3=
 答えは,7になります。
 たし算よりも,かけ算を先に計算する,というきまりがありますから,まず2×3の計算をして6,次に1+6を計算して7になるのですね。
 このように,
かけ算・わり算は,たし算・ひき算よりも先に計算する
 というきまりがあります。
 ジャバスクリプトも,同じきまりで計算します。

 下のプログラム記入欄(2-3-1)に,
confirm(1+2*3);
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-3-1)

 たしかに, 7 が表示されましたね。

 ほかにも,計算のきまりはありましたね。
 それは,
左から計算する
 というきまりと,
( )から先に計算する
 というきまりでした。

 よく小学生がまちがう(大人でもまちがいやすい!)計算があります。
10−2+3=
 という計算です。2+3を先に計算してしまって,答えを5にしやすいのです。
 でも,本当は,10−2をまず計算して8,次に8+3を計算して11が答えですね。

 この計算を,ジャバスクリプトにもやらせてみましょう。

 下のプログラム記入欄(2-3-2)に,
confirm(10-2+3);
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-3-2)

 ジャバスクリプトは,計算ミスをせずに,きちんと 11 と表示しましたね。

 次に,( )を先に計算するきまりを,ジャバスクリプトにやらせてみましょう。
 まず,暗算で答えを出してみてください。
10−(5+7)÷3
 10−(5+7)÷3=10−12÷3=10−4=6

 となりますね。ジャバスクリプトにもやらせてみましょう。

 下のプログラム記入欄(2-3-3)に,
confirm( 10-(5+7)/3 );
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-3-3)

  6 と表示されましたね。

 ※いま,プログラム記入欄の書き方を,ほんの少し変えました。
confirm(10-(5+7)/3);
 ではなくて,
confirm( 10-(5+7)/3 );
 としたのです。違いがわかりますか?
 空白(スペース)を入れて書いたのです。
 空白(スペース)は,何のはたらきもしません。
 ですから,空白(スペース)は,あってもなくても,ジャバスクリプトにとっては,同じことなのです。
 でも,人間が見るときは,スペースがあった方が,ずっと見やすくなるのです。

 空白(スペース)をなるべく入れるようにして,プログラムを見やすくするようにしましょう。

 ところで,( )をふくむ計算には,もっと複雑なものもあります。
 中かっこ{ }をふくむ,次のような計算です。
{(6+12)÷3+7}×2=
 ジャバスクリプトでの計算では,中かっこを使いません。中かっこも,ふつうの()で書いていいのです。  ですから,
confirm( {(6+12)/3+7}*2 );
 ではなく,
confirm( ((6+12)/3+7)*2 );
 でよいのです。
ジャバスクリプトはかしこいので,
「はは〜ん,この( )は,中かっこの意味だな〜」
などと考えて,計算をしてくれるのです。

 下のプログラム記入欄(2-3-4)に,
confirm( ((6+12)/3+7)*2 );
 と入力してあります。
 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。

プログラム記入欄(2-3-4)

 どうですか。26と表示されましたか?

 さらに,中かっこ{ }だけでなく,大かっこ[ ]をふくむ計算でも,同じように( )だけで式を入力してやればよいのです。

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