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 ルールを変えると先手が必ず勝つ理由

 このページでは,ラムゼーゲームのルールを,

 自分の色の三角形を作った方が,勝ちになる。

 というルールに変えたとすると,

 先手が必ず勝つ。

 ということになる理由を考えていきます。

 先手は赤,後手は青の線を引くことにします。

 まず,先手が(どこでも構わないので)適当に,右図のように赤線を引いたとします。

 それに対して,後手の線の引き方は2種類あります。

 1.赤線の端から青線を引く。(図1)

 2.赤線とは関係なく,青線を引く。(図2)


 自分の色の三角形を作った方が勝ち,というルールなら,どちらの場合にも,必ず先手が勝ってしまうのです。


 1.赤線の端から青線を引いた場合
 赤線の一方の端からは,青線が引いてあります。(右図の緑の点)

 また,赤も青も引かれていない点が,3個あります。
 緑丸の点から,赤も青も引かれていない点のどれかに,赤線を引きます。

 右の図では,1番の点にめがけて赤線を引きました。

 さあ,次に引くのは後手の青線です。

 青線はどこに引かなければならないか,もうわかりましたね。

 そうです。後手(青)は,右の図の「ここ」のところに線を引かないと,負けてしまいますね。
 でも,もう青に勝ち目はないのです。

 先手の赤は,またまた緑丸の点から,赤も青も引かれていない点に,赤線を引きます。

 右図の場合は,2番の点にめがけて赤線を引いてあります。

 この状態では,もう赤の勝ちであることがわかりますか?

 次の番である後手(青)が,右図のアに青線を引いたら,先手(赤)はイに引けば赤の勝ちです。

 後手(青)がアに引かなかったら,先手(赤)はアに引けば赤の勝ちです。

 どちらにしろ,必ず先手(赤)が勝つわけですね。


 2.赤線とは関係なく,青線を引いた場合
 赤も青も引かれていない点が,2個あります。

 そのどちらかの点から,すでに引いてある赤線のどちらかの端まで,赤線を引きます。
 右の図では,1番の点から,緑丸の点まで,赤線を引きました。
 すると,後手(青)は,右の図の「ここ」のところに線を引かないと,負けてしまいますね。
 でも,もう青に勝ち目はないのです。

 先手の赤は,またまた緑丸の点から,赤も青も引かれていない点に,赤線を引きます。

 右図のように,2番の点にめがけて赤線を引くわけです。

 この状態では,もう赤の勝ちであることがわかりますか?

 次の番である後手(青)が,右図のアに青線を引いたら,先手(赤)はイに引けば赤の勝ちです。

 後手(青)がアに引かなかったら,先手(赤)はアに引けば赤の勝ちです。

 どちらにしろ,必ず先手(赤)が勝つわけですね。

(証明終)
 
↓ラムゼーゲームの存在を,この本で知りました。


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