入試までに注意すべきことがら
すぐる
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1 秋から11月にしておくこと
(1)志望校の過去問を練習する。
①複数受験するとして難易度の低い学校の問題から練習しましょう。
②年度は古いものから始めます。
③繰り返し、何度も練習します。
④一度目は時間を計って練習しましょう。
⑤学校選びは、偏差値だけではなく、問題の出題パターンにもよります。学校選択の材料としましょう。
(2)学校説明会・文化祭にいってみる
①ご存知のように、各中学校で説明会が行われてます。できるだけ参加して本からだけではえられないデータを入手して下さい。
②友達同志の噂で学校を選んでいる場合、実際に見てイメージとの落差を感じるお子さんがいます。早目に学校を見せて下さい。
(3) 新しい入試制度を知る
例年、数多くの学校で入試要項が変更となります。
2 12月から1月上旬までにしておくこと
(1)受験校を決定する。
①4回にわたる合不合テストの評定、平素の成績などで、お子様の実力を客観的にとらえ、決定の基準とする。「合格して欲しい」が「合格できるのではないか」というように変化しがちですので、客観的に冷静に心掛けましょう。
②(先生次第ですが)学校の担任の意見を参考にする。
③2校以上受験する場合、高次な学校ばかりを選ばず、入学試験日の兼ね合いも検討しながら、確実に合格できる学校も考える。先に、入学するつもりのない学校は受験しないこととお知らせしましたが、作戦としては入学するつもりがない学校を受験することも有ります。(但し実際に受けることになるかどうかはその時次第です。出願だけで終わることの方が多いでしょう。)
④知人や縁故関係の人たちの助力を全面的に頼みにし、合格を夢想するのは、失敗を招くことが多いのであくまでも実力次第とお考え下さい。
⑤「中学入試合格は当面の目標ではあるが、また新しいスタートである。」ことを再認識し、入学後お子様が日々喜んで充実した学校生活を送ることのできる学校ということを念頭において接する。例えば、A中をスベリどめと軽んじていて万が一、そこしか行くところがなくなった場合どんな気持ちでA中に行くことになるのかといったことです。
(2)募集要項を入手する。(できれば入手したあと、下書き用として一部コピーをしておくとよい。)
(3)担任の先生に報告書をお願いする。(不要の学校もあります。)
(4)お子様の健康状態の再確認
伝染性の眼疾・皮膚病など、この時期ではやや遅い感じもするが、もう1回調べておきたい。
(5)その他
①出願書類に戸籍謄本が必要な場合、本籍地の役所から取り寄せねばならないので時間的な余裕を持っていられるようにしましょう。
②出願書類と一緒に、ほとんどの学校が上半身(胸から上)の写真を必要とするので、指定された大きさにあわせて、必要枚数を準備する。
③夜遅くまで勉強して朝寝坊の習慣がついている人は、早寝・早起き型に 改める。頭が働きだすには、起きてから3時間くらい必要です。大人と違って、体が適応するのに時間がかかるので朝型に直すのは早めにしましょう。それに、夜更かしは風邪をひきやすいものです。
3 試験二週間前ごろから心がけること
(1)生活のリズムを入学試験日に合わせる。
(2)猛勉強はやめて、体の休養を第一に考える。ただし、程々の学習は頭の運動として前日まで続ける。
(3)風邪などひかぬよう、健康管理をしっかりすること。
(4)家庭内があまり神経質にならぬよう注意する。
4 試験前日にしておくこと
(1)試験に必要なものを揃える。
①筆記用具……鉛筆7~8本(赤・青の色鉛筆もいれておく方がよい。)けしゴム(3個は用意する),定規,指定されたところはコンパス・下じき(無地)
②受験票類
③指定されたところは胸の受験番号札。
④身体検査を行うところは、衣服をいれる名を書いた袋など。
⑤指定されたところは上履き。
⑥衣服・靴などに名を書く。さっぱりとした服装を準備した方がよい。
(2)早めに床につき、睡眠を十分とること。
5 試験当日の注意
(1)起床から試験場まで
①試験が開始される三時間前には起床する。
②携行品をもう一度確かめておく。
③朝食はゆっくり食べ、用便を必ず済ませておく。
④30分前には試験場に到着するよう、余裕をもって出かける。
⑤友達どうしでの待ち合わせはなるべくしないこと。
⑥自家用車は避け、通常の交通機関を使うこと。
(2)試験場へ着いたら
①友達とふざけあったり、他の人に迷惑をかけたりしない。
②友達と学習内容に関する話はしないようにする。
③係員の指示や掲示に注意する。
(3)教室に入ったら
①受験番号や名前を書くところは一か所とは限りません。書き落としのないように。他の学校の番号を書いてしまうこともあるので記憶に頼らず受験票を見て書くこと。
②試験はやさしいと思われるものから手をつけること。そして問題文を落ち着いて読み大事なところには線を引くこと。
③下手でもかたがないが、文字は丁寧に書くこと。乱雑な字は、入る気がないと思われます。
④やった問題は確実に得点できるように、必ず見直しをする。
⑤合格点を狙う。一題や二題できなくても気にしないで、できるものをどんどん解く。満点をとる人はほとんどいない。
⑥時間があまったら見直しをすること。特に単位など間違っていないか。
⑦すんだ試験にくよくよしない。また、休み時間に友達と答えあわせなど しない。
6 入学願書を出す心得
(1)願書用紙は各自志望中学校にいってお求め下さい。
入学案内関係書類の頒布は、私立中学校ではすでにほとんどの学校で行っておりますが、国立中学校は12月上旬~1月中旬ごろの予定になっています。募集要項については、昨年と変わる学校もありますから、早目に整えて検討・準備するようにして下さい。
(2)願書提出について
①願書提出日……ふつう1月20日前後です。
ただし、学校により若干異なることもあります。案内書を精読して下さい。
②出願に必要なもの
ふつう次の通りです。
1.入学願書……本人の写真を添付するようになっています。
大きさは学校によって、それぞれ指定されていますので注意して下さい。(写真はふつう胸部より上)大きさの例 6×4.5,5.5×4.5,4.6×3.6,4×3 などがあります。
2.健康診断書
学校によっていらないところもあります。また、校医の印が必要な場合と不要な場合とがあります。
3.報告書
ふつう報告書用紙は小学校長会所定のものを小学校で準備してあります。ただし学校によっては、案内書と一緒に独自な用紙をわたされるところもありますので、ご注意下さい。
※ 報告書が不要な学校もあります。
通信簿のコピーの場合も、本人がコピーしてかまわないケースがほとんどです。この場合は、学校側が受験のし易さを考慮していますから、堅く考えることはありません。簡便な方法で構わないのです。逆に言うと、「合否はテストの成績が第一」でほかはあまり(ほとんど)関係ないということです。
4.戸籍抄本(謄本)
学校によって必要なところや、不必要なところもあります。また、出願の際に提出のところと、合格の後に提出させるところがあります。地方に本籍のある人は、早目にとりよせてください。
5.選考料金 30,000円くらい
試験制度の変更で、複数回受験で受験料が変わる場合もあります。
(3)願書用紙の記入の心得
①記入について
1.すべてペンで書き、鉛筆やボールペンを使用しないこと。
といいながら、昨今はボールペン書きでも構わなくなりましたね。世の中の流れは、「簡易へ」です。
2.楷書で入念に具体的に書く。
3.注意書きをよく読んでから書く。
4. 下書きをしてから書くこと。
②志望(出願)理由欄の書き方
平素考えていることをそのままに、素直に書いて下さい。
<例1> 両親ともに東京出身で、貴校のことについては、早くから伺っておりましたし、貴校への入学は、この子の幼いころからの宿願でした。
<例2> 伝統をもつ、貴校の校風に対する私どものあこがれと、学校の担任の先生のおすすめ、子供の学力から推して、貴校入学を熱望しています。
<例3> この子の従兄弟にあたるものが二名も貴校に通学しておりますし、本人も折にふれて、貴校のことを伺い、是非にと希望しています。また通学上とても便利です。
<例4> 学校参観の折の校長先生のご説明に深く感動し、また、細かに行き届いた教育的なご配慮を感じ、年来の宿志ますます固く貴校入学を心から念じております。
※ 1, これは某進学教室の資料を基に一部加筆・訂正しています。そのまま真似しますとステロタイプとなります。あくまで参考にとどめてください。
※ 2, 学習院・山脇など志望理由の記入欄が広い場合、言うまでもありませんがかなり綿密に考え練りに練って記入致しましょう。
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