上手な試験の受け方

優学習会

2003年12月

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◎直前の仕上◎

☆ 健康に十分注意

 試験が目前にせまりました。なによりもまず、健康に注意しましょう。せっかくの努力が、風邪のために台無しでは目もあてられません。
 入試日、このときこそベスト・コンデションでのぞみたいものです。
 それには、まず規則正しい生活が一番です。もうすでに朝方の生活に慣れてきていますか。また、食事も朝・昼・晩と規則正しくとっていますか。栄養のバランスにも注意しましょう。
 

☆ 復習中心で自信をつける

 この期間の学習は、欲張らないことです。試験が近付いてくると(いままでさほど勉強しなかった人でも)”あれもしなくては、これもしなくては”といらいらしながら勉強をしがちです。 しかし、時間が限られていますから、あせらずにいままで学習してきたことを復習しましょう。
 なにか復習教材を決めてやさしい基本的な問題をしっかり身につけましょう。 志望校の過去問にもう一度目を通すことも、効果的です。
 

☆ 試験場へ行ってみる

 複数校を受験する人はたいへんですが、試験当日にまごつかないために、事前に必ず一度は出かけてみましょう。一緒に引率する方でも結構です。
 その時に、家からの道順や、かかる時間を、自分の時計で確かめ、電車・バスを利用する方は、時刻表を調べ、何時に家を出ればよいかを考えましょう。朝はラッシュにぶつかるうえ、天候によっては、交通機関が遅れることもあります。30分から40分の余裕をみることが大切です。

◎前日・これだけはかならず◎

☆ 持ち物のチェック

 持ち物は、前日に、必ず自分で、チェックしましょう。 
◇試験場で使うもの
 受験票(番号は必ず覚えておく)
 鉛筆(使いやすい長さの物)、消しゴム、下じき、えんぴつ削り(簡単なもの)、うわばき、時計など
 学校の指示があれば、定規、分度器、 コンパス、運動ぐつなども用意する。◇往復・休み時間に使うもの
 お金、ちり紙、ハンカチ、べんとうなど(まあ、弁当は前日には無理だが)
 
 鉛筆は、自分の手になじんだ長さの物を6本以上用意する。消しゴムも2~3くらい、用意する。
 うで時計もあれば安心です。デジタルよりアナログのほうがよい。
 また、念のために、受験票・学校の電話番号をメモしておくとよいでしょう。
 

☆ 気分を楽にする

 準備ができたら、夜は早目に休みましょう。夕食はゆっくりと消化のよいものをとり、そのあとサーッとおさらいをやってもよいし、マンガなどで気をまぎらわすのもよいでしょう。気分を楽にすることがなによりも大切ですが、ただゴロゴロしないで、なんでもよいから頭を働かせていることです。

◎当日・まごつかないために◎

☆ 早目に起きる

 当日の朝は、早目に起きましょう。人間の頭は働きが活発になるには、起きてから2~3時間後です。朝御飯は、食べ慣れないものはさけ、ゆっくりととりましょう。食べたあとは、トイレに行くことも、絶対に忘れないようにしましょう。
 前日にそろえた受験票、筆記用具、さいふなどを、もう一度確かめましょう。
 朝、すこし寒そうだったら、小さなひざかけなどを用意してもっていくのもよいでしょう。また、セーターを重ねて着て行って、暑かったら脱ぐという方法もあります。
 面接のある学校を受験する方は、よそいきの服装をすると思いますが、何度か着て着慣れておきましょう。服装が変ると、変に緊張したり、興奮したりします。
 よそいきといっても過度に着飾ってはいけません。

☆ 時間にはゆとりをもって

 試験場には30分くらい前につくようにします。これは試験場の雰囲気になれるのに役にたちます。時間ギリギリにかけこむようでは、よい答案を書けるはずがありません。
 友達同志で待合わせて出かけるときには、「7時××分までしか待たないよ」というように、あらかじめ時間を切って
約束しておきましょう。
 

☆ 試験場での注意

 試験場につきましたら、けい示されている注意書きなどに目をとおし、試験のある教室やひかえ室、トイレなどの場所を確認しておきましょう。 
 受験票を忘れたり、途中で落としたりした場合は、すぐ係の方に申し出ましょう。遅刻した場合も、同じです。本人であることが分かれば、再発行してくれますし、遅刻もある範囲内であれば受験させてくれるのが普通です。
 試験中、気分が悪くなったときは、事情により別室で休ませてくれたり、保健室で受験させてくれたりします。
 試験場では、係の方の注意をよく聞いていわれたとおりに行動しましょう。分からないことがあったら、質問し自分勝手に判断しないことです。
 試験の間の休み時間は、次の科目の勉強をしましょう。自分でまとめたノートや薄い簡単なまとめの参考書がよいでしょう。
 友人とあっても答え合わせはしないことです。また、他の人達の答え合わせが耳に入っても、気にしないことです。下手にあせると大変です。
 また、友達と廊下・校庭などで遊ばないことです。面接までの待ち時間に、はしゃぎ過ぎて、不合格になった人もいます。

◎合格答案をつくるポイント◎

ポイント1 受験番号・名前が先

まず受験番号・名前を書きます。これが落ち着いて書けないようでは、あがっている証拠です。自分の名前を書きながら、気持ちを静めていくことです。

 また、記入らんは1つとはかぎりません。書き落としのないようにくれぐれも注意して下さい。答えが100点でも、受験番号・氏名がなければ0点となります。
 

ポイント2 易しそうな問題から開始

 受験番号・氏名などを書いたら、ひととおり問題全体に目をとおします。そして、難しそうな問題を後回しにして、易しそうな問題から始めます。
 できそうな問題に「○」、難しそうな問題に「△」をつけるなどして、区別しておきましょう。試験の時間を50分として、問題全体に目をとおすのに2~4分、答えを出すのに40分、あとは問題を読返す時間とすればよいでしょう。
 問題文は少なくとも2回は読みましょう。
 読み間違えが多い人は、特に気をつけましょう。早ければよいと言うものではありません。

ポイント3 よけいなことは書かない

 問題の答えは、きめられたところにはっきり書きます。答え方のミスなどは、致命的ですね。
 問題で要求されていることだけを書き、余計なことは一切書かないこと。たとえば(  )人とあって、(10人)人とするなどのことです。単位などのダブリは、×となったり減点されたりします。
 また、字のきたない人十分注意して下さい。読み間違えられると当然×ですし、入る気があるのかどうかと、疑われます。
 漢字指定でない問題場合、漢字の自信がなければ、ひらがなで書きます。ウソ字、アテ字は絶対に書かないようにしなさい。漢字の書取りの問題で、自信がない場合は、逆でとにかく書いておきましょう。

ポイント4 答えは必ず読み返す

 答えを全部書き終わったら、必ず読み返してあやまりや書きちがいなどがないかどうかを確かめます。問題では「正しくないものを選び」とあるのに「正しい」ものを答えてしまうなどは、人によってよくあることですね。計算問題では、前に書いたように単位違いですね。
 時間の許すかぎり、何度も見直しましょう。答案を出す前に受験番号と氏名も書いてあるかを確認します。

ポイント5 すんだ試験にくよくよしない

 自分で自信をもって書いた答えにあとから思い迷わないようにすることです。
 第1時限めの科目がいまいちだったとしても、次の試験から頑張ればよいのです。休み時間に友達と答え合わせをしたために、できなかったとわかり、次の科目でうまくいかなかったりしては、とんでもないことです。
 

◎面接の上手な受け方◎

☆ 面接の内容

 一番聞かれやすいのは「志望理由」です。あらかじめ解答を用意しておきましょう。
 そのときには、「校風がよい(あっている)ので」とだけでは、はっきりしません。どのようなところがどのようにあっているのかを、もう少し具体的に考えておきましょう。
 次に「近い(交通に便利)」ということを挙げる方もいらっしゃいますが、これは言う順番の二番目以降がよいでしょう。なぜなら学校側としては、いわれてもちっともうれしくない答えでありますし、「近くがいいのなら公立へいけばよいのに」という意地の悪い考え方もできます。
 同様に「制服」等も後です。「施設や環境」については、良い点がわかっていれば言うと良いでしょう。
 「併願校」の有無を聞かれた場合は、基本的には正直に話す事です。いまどき併願受験しないお子様は、ほとんどいらっしゃいません。
 ただし、一言「念のために、○○中学を受けます(受けました)が、こちらにお世話になりたいと思っています。」などとつけくわえるべきです。
 また、簡単に答えすぎるのもプラスにはなりません。例えば、「スポーツは、何をしていましたか。」と聞かれて、「野球です。」とだけ答えるよりは、「野球をしていました。ピッチャーで四番でした。」というほうが、次の話題として質問する方もしやすいし、印象も違ってきます。かといってべらべらしゃべる人はいないでしょう。
 すべり止めにされるのを当然学校はきらいますから、第二志望でもそのようなことを口にするのはもちろん、態度に表さないように注意して下さい。

☆ 答え方

 ことばづかいに注意し、礼儀正しくするのはもちろんです。このときだけきちんと話そうとしてもなかなかできるものではありません。日ごろから注意しておきましょう。
 服装は、こざっぱりしたものをキチンと着て行けばよいでしょう。いかにも普段着は、やめましょう。派手すぎないことも注意します。
 質問される先生の目を見て、はっきりと受け答えしましょう。にらんではいけませんので、男性の先生の場合は、ネクタイを見るのも良いでしょう。